レポート by したコメサポーター 斎藤義久
写真 by 寺谷公一
今年のしたコメでコメディ栄誉賞受賞のザ・ドリフターズ。
その主演映画の上映だけあって、会場となった東京都美術館には、
開演前から、老若男女を問わず多くのお客様たちが詰めかけ、
世代を超えて愛される、国民的コメディグループ「ザ・ドリフターズ」の
人気の高さを示していました。
この日、壇上には司会の映画評論家・佐藤利明さんと、ミュージシャン、
プロデューサー、その他多方面で活躍中のサエキけんぞうさんが登壇しました。
サエキけんぞうさんが「オーッス!」と会場に声を掛けるや、
お客さんからも「オィーッス!」と元気な返事が。
まさに懐かしの「8時だよ! 全員集合」さながらの雰囲気で、
オープニングトークの始まりました。
2人の話は、まずはドリフ映画の歴史を紐解くことから始まりました。
ブレイク前のドリフが、なぜ映画に進出したか、そして、同時上映が
あの『男はつらいよ』シリーズだったことなど、当時を知る人は懐かしみ、
知らない世代には「へえ?」という話まで、尽きることのないドリフ話が続きます。

そして、今回上映される各ドリフ映画や、その出演者のことなど驚くほど詳細な
解説が続き、上映時間ギリギリまで2人の会話が続きます。
今となっては再現不可能な、まさに昭和を代表するコメディ作品に、
会場を埋め尽くしたコメディ、ドリフのファンのみなさんは大満足でした。

【登壇者コメント】
・サエキけんぞうさん
「ドリフの映画は、はっきり言って開発途上国の映画だと思って観てください。洗練されたクレイジー・キャッツの映画と比べると、汚くて生々しいですから(笑)」
・佐藤利明さん
「ドリフの映画は、強権的ないかりや親父に不満や鬱屈をぶつける。世代間の闘争をロックやパンクのように見せた映画です。」
プログラム:コメディ栄誉賞 ザ・ドリフターズ特集