レポート by したコメサポーター 杉恵子
写真 by したコメサポーター 吉岡茂
今回初めて「したコメ」の会場となった東京都美術館講堂で、
音楽界でドリフを語らせたら右に出るものはいないという小宮山雄飛氏(ホフディラン)
(以下、小宮山)をゲストに迎えたトークショーが行われました。
ステージでは小宮山氏が佐藤利明氏(以下、佐藤)と共にコアなファンぶりを見せつけ
話題がさく裂しました。
小宮山:
「特訓...」観た?ひどい映画だったでしょ?(笑)映画の中のドリフはすごい過激。
長さんが理不尽に威張っていて、他のメンバーたちがそれに耐えきれなくなって
反撃に出るパターン。毒があるというより映画そのものが毒だよね(笑)。
佐藤:
1961年から1975年までの間にドリフ映画は21本撮られたけど、ずっと封印されていて
ファンの目に触れることはなかった。それで1993年に上映されたとき全国のファンが
集まったけれど、「全員集合!」とのギャップに戸惑ったと思う。

小宮山:
いかりや長介vs荒井注、仲本工事、高木ブー、そして加藤ちゃんの面々の虐めと
反抗の構図は社会の縮図みたい。ドリフのギャグはスマートではないし、筋も通らない。
けれどそれが会社や学校での世界に通じるのでしょう。
佐藤:
ドリフ映画の面白さはセリフとかでなく、とにかくインパクトにある。
その中で「舞妓はん...」には円熟期の色々なパターンが山盛り詰まっていて、
思いがけないゲストも登場していい仕事をしている。
小宮山:
今回上映される3本は「8時だよ!全員集合」でお馴染みの国民的コメディグループ
"ザ・ドリフターズ"がTVとは別のもっと過激な一面を見せる貴重なフィルム。
若かりし日のメンバーたちの破天荒なムチャ振りを意外な共演者たちの顔ぶれと
一緒に楽しんで欲しい。映画の中で一度だけ長さんが観客に話しかけるシーンがある。それもお見逃しなく!

プログラム:コメディ栄誉賞 ザ・ドリフターズ特集